【幹細胞トピックス Vol.011】札幌医科大学の画期的な再生医療:間葉系幹細胞医薬品

こんにちは、KINTARoMSC.CoM 薬剤師の安藤です。

間葉系幹細胞をもとに製造された、再生医療治療薬「ステミラック注」に関するとても興味深いニュースが報道されました。

ステミラック注については、過去にも臨床試験の報告があり、【幹細胞ニュース Vol.011】半身不随の回復? 再生医療製品 「ステミラック注」を薬剤師が分かりやすく解説 として、私からもご紹介させていただきました。

今回の記事は、臨床試験後に承認された医薬品となってからの治療に関するニュースです。
札幌医科大学とニプロ社が共同開発した再生医療薬「ステミラック注」が、脊髄損傷の治療で革新的な成果を示しました。2018年の承認以来、約150人の患者が治療を受け、その中には歩いて退院した人もいるとのことです。

札幌医科大が総合医療メーカーのニプロ(大阪)と共同で開発した、世界初の脊髄損傷の再生医療治療薬「ステミラック」が2018年末に国の製造販売の承認を得てから5年がたった。この間、投与を行う施設は全国に広がり、約150人が保険診療で治療を受けた。かつて脊髄損傷の治療は手術やリハビリ以外に選択肢がなかったが、北海道・札幌で生まれた画期的な治療薬の登場で、傷ついた神経そのものを再生させることが可能になった。寝たきりや手足がまひした患者が、起き上がったり手足が動くようになり、日常生活を取り戻している。 

北海道新聞の報道より一部抜粋。全文はこちら(全文閲覧には会員登録が必要)

脊髄損傷とは?その予後は

脊髄損傷は、交通事故、転倒、スポーツ中の傷害など多様な原因で発生し、脊髄の損傷によって起こる重大な状態です。脊髄損傷になると、感覚や運動能力に影響が出ることがあり、最悪の場合は四肢麻痺や完全な麻痺を引き起こすことがあります。

その予後は損傷の程度に大きく依存し、完全な回復は難しい場合が多いのですが、早期治療とリハビリテーションにより症状の改善が見込めます。ステミラック注のような再生医療は、これまでの脊髄損傷治療のアプローチに新たな可能性をもたらしています。

従来の治療とステミラック注の違い

現在の脊髄損傷治療のスタンダードは、主に手術やリハビリテーションに依存しています。これらの方法は機能回復を目指しますが、損傷した神経組織の再生には限界があります。

一方、間葉系幹細胞医薬品 ステミラック注は幹細胞を用いた再生医療のアプローチを採用しています。患者自身の骨髄液から採取した幹細胞を使用し、傷ついた神経の再生を促進します。この新しい治療法は、従来の方法では不可能であった神経機能の回復を実現する可能性を秘めています。

人生を変える治療:150人以上の成功事例

北海道新聞によると、ステミラック注を使用した治療は、2018年末に国の承認を得て以来、約150人以上の脊髄損傷患者に適用され、顕著な成功を収めています。多くの患者が、治療前は歩行が困難または不可能でしたが、ステミラック注の投与後には顕著な機能改善を経験しているようです。中には、リハビリテーションと組み合わせた治療を経て、自力で歩いて退院することができたケースもあります。これらの事例は、ステミラック注が脊髄損傷治療において新たな希望を提供していることを示しています。

幹細胞治療への今後の期待

ステミラック注の治療は日本全国に広まり、その効果と可能性には目が離せません。幹細胞が応用される治療には、脊髄損傷だけでなく、脳梗塞や新型コロナウイルス感染による重症の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)など、その他多くの様々な疾患・状態があります。これらに共通するものは、従来の医療では解決できないとされていた「組織の再生」です。幹細胞治療が様々な可能性を秘めていることは言うまでもありません。今後の進展に期待です。

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